猫(ノルウェイジャンフォレストキャット)を飼う前に知っておくべき12の事。

今回はこれから猫を飼いたいと思う方大切な事を書きます。

私は7年前に二匹のノルウェイジャンフォレストキャット(以下NFC)を飼い始めました。

それまでは実家で外飼いで日本猫をたくさん飼っていた事もあり、そこまで深く考えて飼い始めませんでした。

が、室内飼い日本猫とNFCの違い生活スタイルの違いで多くの事を学ぶ事となりました。

これから飼いたいと思う方のお役に立てればと思い書きます。(本当は猫のため!

猫を飼うメリット(癒されるなど)は今回書く必要ないと思ったので省きます。

知っておくべき事 その① 猫の寿命

猫の寿命は猫種で多少違いますが、猫全体の平均寿命は15.45歳です。NFCは12.6歳です。

<猫の品種別の平均寿命(契約頭数上位10品種)>
※順位は契約頭数の多い順です。
1位 混血猫 14.3歳
2位 スコティッシュ・フォールド 13.4歳
3位   アメリカン・ショートヘア 13.5歳
4位 日本猫 14.3歳
5位 マンチカン 11.2歳
6位 ロシアンブルー 13.1歳
7位 ノルウェージャン・フォレスト・キャット 12.6歳
8位 ペルシャ(チンチラ) 13.9歳
9位 メイン・クーン 12.5歳
10位 ラグドール 13.5歳

※ギネス記録は38歳だとか。すごい!

人間に比べると7倍短いですよね。例えるなら人間の1時間が猫には7時間に相当します。14年て働いている方の感覚ではあっという間じゃないですか??

だから「今日はだるいから遊ぶの止めよう」とかは無しです!5分、10分でも遊んであげてください

猫たちにとってはすべてが貴重な時間です

知っておくべき事 その② 猫の気持ち

猫は犬に比べて感情を出しません。痛みがあっても隠します。それは猫の祖先が弱ったり痛んでいる姿を見せると獲物に襲われるという事がDNAに刷り込まれているからです。

だから日頃からしぐさや行動表情食欲便体の状態などを注意深く観察してあげてください。

遊びたそうにする時も必ずしぐさがあります。(うちの子は自分からおもちゃをつついてきます。)

甘えたいときは「ゴロゴロ」と例の低周波を発します。体に耳を当ててよく聞いてください。

因みにこのゴロゴロ低周波は痛めた体を治癒する機能があるそうです。

それを研究して出来たのが低周波治療器とも言われています。(猫すごい)

こういったサインは必ずどこかに出していますのでよーく観察してください。

知っておくべき事 その③ 猫の性格

猫の性格は人間同様に様々です。

うちの子も二匹で全く違います。男の子は甘えん坊で人目をはばからず甘えてきます。遊ぶ時も豪快です。女の子は実は超が付くほど甘えん坊ですが、表に出しません。甘える・遊ぶときも男の子に譲る優しい子です。

ではどうするかというと、その子に合った対応をしてあげる

猫にはこういう対応をすれば大丈夫といった一定のルールは存在しません

猫は言葉を話さないので、しぐさをよく観察して「あ、今甘えたそうにしてるけど遠慮してるな。こっちから甘えさそう」などしてください。

あと粗相をしても怒らないでください。理由があるはずですので。

必ず猫は表情や行動でサインを出していますので、逃さないように感じ取ってください

知っておくべき事 その④ 猫のストレス

猫にもストレスはあります。

でも人間と同じで適度なストレスは構わないと思います。

ただ大きなストレスはNGです。

うちの子は最初の5年は日中ずっと猫たちだけで家の中にいたのですが、そうしたらずっと下痢が続きました。でも飼い主が家にいる生活スタイルに変更した途端に下痢が止まったんです。これっておそらく日中の飼い主不在が大きなストレスだったんだと思います。

ではどんな事が大きなストレスになり得るのか?

猫がストレスになる事
  • 室内飼いで日中1匹でずっと過ごしている。
  • 遊びまわるスペース、おもちゃが無い。
  • 飼い主が気持ちを分かってくれない。(遊んでほしいとか、放っておいてほしいとか)
  • 時間通りにご飯や水が出ない。(猫はルーティンをとても大切にします!
  • 部屋、トイレが汚い、音がうるさい。(猫は綺麗好きです)

知っておくべき事 その⑤ 猫の抜け毛

これは長毛種のNFCに限ったことでは無いですが、基本、家中毛だらけになります。もちろん食事の中にも入りますし、スーツや服にも大量に付きます。そういうちょっとした抜け毛が許せない人は絶対に飼わないでください。

ま、そもそもそんな心の小さい人に猫はなつきませんが…。

知っておくべき事 その⑥ ブラシなどのケア

猫のケア一覧
  • ブラッシング。(長毛種なら毎日)
  • 爪切り。
  • マッサージ
  • 耳垢そうじ
  • お風呂(室内飼いなら年に1回でOK)

長毛種のNFCは毎日ブラシをしないといけません。なぜ必要かというと、毛が絡んで空気の層を塞いでしまうのと、それを誤って誤飲してしまう危険性があるからです。とにかくマメに毎日ケア出来る人でないといけません

知っておくべき事 その⑦ 食べ物を置きっぱなしに出来ない

これは飼っている方なら分かると思いますが、猫は基本何でも食べます。だからちょっと目を離した隙に盗み食いなんてのはしょっちゅうです。そこで気を付けてほしいのは猫が食べてはいけない物があるという事です。

猫が食べてはいけない物
  • ネギ類玉ねぎ、ニラ、ネギ、ニンニク、アボカド。体重1kgあたり5g。体重6kgなら30g)
  • チョコレート
  • スパイス類
  • 生のイカ、タコ、エビ
  • アワビやサザエの肝
  • 生卵
  • 生の豚肉

特にネギ類は貧血・食欲不振・呼吸困難・血尿・嘔吐などの症状を引き起こします。絶対食べさせないでください食卓の上に置きっぱなしはNGです。

知っておくべき事 その⑧ かかる費用

かかる費用
  • 保険代(1匹あたり月2,000円~3,000円)
  • 餌代(月1,000円~数万)
  • 病院代(手術・3日以上入院だと15万以上。保険に入っていれば負担
  • 爪とぎ(年約10,000円)
  • トイレ代(砂、シート、袋。年10,000)

最低これくらいはかかります。

うちの子は膀胱内にパチンコ玉くらいの結石が大量に出来て手術・入院をしました。その時は保険にも入っていなかったので全て実費でした(約20万以上)。更にそれ以来、病院の先生から特別な餌しか食べれないよと言われ、専用の薬も今尚飲み続けています。毎月数万です。

その他、ちょっと尿の色が怪しく通院も何度もありましたので実際は多い時で年間3,40万はかかっていたと思います。

なのである程度の出費が可能な生活レベルの方でないと飼ってはいけないと思います。

ていうか、少しでも不安がある方は飼わないでください

知っておくべき事 その⑨ 泊まり込みの旅行が出来ない

猫を飼えば基本、泊まり込みの旅行は出来なくなります。(信頼できる人に世話を頼めば別です)

なのでその覚悟がある人のみ飼ってください。

長期留守番させるとか絶対NGです。

あとよく、犬は人に付き、猫は家につく、と言います。(犬は人間(=飼い主)に従い、 猫は住み着いた場所に執着する、ということ。)

猫は家が変わるともの凄いストレスがかかると言われています。特に老猫になってからの引っ越しは厳禁です。

知っておくべき事 その⑩ ご飯、水の管理

ご飯、水の管理
  • ご飯は決まった時間に決まった量あげる事。
  • 水は新鮮な綺麗な水をこまめに代える事。

※容器は清潔にする事!

前述しましたが、猫はルーティンを大事にします

必ず同じ場所・時間・量を守ってあげてください。

猫ってほんと実は、ああ見えて几帳面なんです。少しでも調子が狂うとストレスになり不安になります。

ご飯については、色んなメーカーから沢山の種類出ています。食欲が無いな、下痢が続いているなと思ったら種類を変えてみてください。その際はいきなり全部代えるのでは無く、元の餌に少しずつ混ぜて割合を増やしてください。

ご飯を代える時の注意点

元の餌に少しずつ新しい餌を混ぜて、徐々に割合を増やす事

知っておくべき事 その⑪ お別れが来る事実

これは考えたくないですが、必ず人間より先に虹の橋を渡ります。

その悲しみは多くの方が「家族が亡くなるより悲しい」と仰います。

私も何度か経験しましたがそうでした。いわゆるペットロスです。

でも来るべき先の事を悲しむ前に、今精一杯この子達が幸せになる事をしてあげましょう

余談ですが、猫の遺伝子は人の遺伝子と90%以上類似しているそうです。

ほぼ人ですね。

知っておくべき事 その⑫ ~まとめ~最後まで飼うという覚悟

ここまで読んだあなたには看取るところまで飼うという覚悟は出来たでしょうか?

老猫になったら腎臓病などの病気にかかる事も覚悟してください。

人間と同じでずっと健康でいれるとは思わないでください。

よって「動物」「ペット」という概念は捨てて、もはや「人」として接してあげてください

言葉ではなくニャーと鳴くだけ。

人よりちょっと多く寝るだけ。

五本指の代わりに肉球という最大・最高の武器を使ってるだけ。

それ以外は何ら人間と変わりません。

(ていうか人間の無能さに比べたら、むしろ猫の方が地球上最高の生き物かと。。)

繰り返しますが猫はほんとに賢いので、人の目の動きや発する周波数から細かな感情を感じ取ります

なので必ず愛情は伝わりますし見抜かれてもいます。

最後にこの記事で書いた事が少しでも、これから飼いたいと思っている方に伝わる事を願います。

全ての猫たちが幸せでありますように。

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