猫は人間の言葉を理解している?【人間と猫の脳の違いについて】

  • 猫はどこまで人間の言葉を理解している?
  • 知能は人の何歳?
  • 人間と猫の脳の違いは?

猫は犬より賢くないとい話をよく聞きますね。

本当にそうなのでしょうか?(そこは猫派として疑問!)

今回は猫の賢さや脳について書いてみました。

はじめに。猫と犬の違いについて

猫はよく犬と比べられますが、犬と猫では性質が違うという事を理解しておかないといけません。

犬と猫の祖先は同じだったそうです。

びっくり!

しかしある時から分岐を始めました。

・犬は平原に。

・猫は森に。

生活の場所が違うから一概に「どちらが賢い」とは決められないのです。

2017年にアメリカの研究者が犬の方が賢いと論文を発表して話題になりましたが、実はまだまだ分かっていない事が多いので参考程度に留めておきましょう。

猫は単独行動

猫は数百万年前に森に生活を移したと言われています。

その為に単独で狩りをしないといけなくなりました。

森の中だと見渡しも悪いので集団で狩りが出来ないからですね。

全部「自分次第」です。

自分の意志で動いて生活しないといけないんです。

誰も守ってくれないから結構大変そうですね。

猫すごい!

その事が今の猫の「周りに流されず自分で判断する」「自由気まま」な性格になったという事です。

犬は集団行動

犬は逆に広い平原で生活を始めました。

広い平原だと、1匹では獲物を捕まえる事が困難なので複数で群れを作って狩りをしたそうです。

群れには指揮を執る「リーダー」がおり、当然そのリーダーの言う事を聞かないと獲物にはありつけません

協調性が無かったら群れから外されて生きていくことが出来ないんです。

これはこれで辛い。

よって今の犬の「飼い主に服従する」「しつけがしやすい」に繋がるわけです。

犬は自分の感情を殺して服従するなんてちょっと可哀そうな気もしますが・・。

猫は200語の言葉を理解している。

研究では猫は200語の人間の言葉を理解するそうです。

意外と多いですね。

たしかにうちの子も「ごはん」「チュール」「ねずみ」「病院」「ケージ」「ダメ」「おもちゃ」など理解してます。

ほんとはもっと理解しているけど、敢えて分からないふりをしているという説もあり(笑)

(因みに犬は記録として1000語を覚えた犬がいるそう。)

あと猫は自分の名前と名詞が分かるみたい。

って猫飼ってる人は当然分かってると思いますが。。

そらちゃん
そらちゃん

自分の名前くらい分かってるわ!

当然よ!

あ、すみません。。

(ただ、猫は「言葉」として覚えるのではなく、「音」として覚えているらしいです。)

ここら辺は人間と猫の脳の違いによるものだそうです。

理由は言語を司る大脳皮質の量が人間と猫で全然違うからです。

でも、言語能力の低さを猫は高い聴力を使って聞き分けるんだそう。

猫は高音がよく聞こえる

聴力についてですが、猫の聴力は低い音は人間と同じです。

でも高い音は人の4倍。

猫が聞き取れる周波数(可聴域)は30ヘルツ~8万ヘルツ。

それは猫が昔、森で暮らしていた時にねずみなどの獲物を捕まえるために小さな高音を聞き分けていたからという。

たしかに小さな音でもよく耳を動かしますよね。

音が出てる場所を正確に当てる事が出来る

そして凄いのが、その音がどこから出ているかが正確に分かる事です。

猫を飼っている方はよくわかると思いますが、毛布の下でおもちゃを動かすと猫は性格に当てますよね?

それがその証拠です。

大きな耳をパラボラアンテナのように使って位置を正確に特定するのだそう。

あと、ひげも小さな振動を拾って距離を測るとか。

人間よりハイスペックな仕様!

そりゃ、ねずみの小さな足音を聞いて狩りをしてたんですから当然でしょうかね。

猫の知能は人間の2,3歳

よく人間の2,3歳レベルと言われてますが、細かく見ると面白いです。

人間より優れている点をあげます。

猫は「ごっこ遊び」が出来る

ごっこ遊びとは、くしゃくしゃにした紙などを獲物と仮定して遊ぶ事。

よくやりますよね。

獲物でないと分かってて遊んでいる点がポイントです。

この「ごっこ遊び」実は人間の2,3歳ではできません。

猫は留守番が出来る

猫は元来単独行動をする性質があるので留守番が出来ます。

人間の2,3歳にはできませんよね。

家を出ていくときに寂しそうな顔を見て「猫に留守番をさせたら可哀そう」という方もおられますが、実は違うんですよ。

猫はご飯にありつけるのか?とい事に対して「不安」を持っているそう。

ちょっと飼い主としては悲しいとこですが、それが事実なのかもしれません。

記憶力が優れている

猫は後に説明しますが、大脳辺縁系が発達しているために記憶力が優れています。

その中でも特に「短期記憶」が優れています。

これは一瞬で周りの状況を記憶して行動しないといけないから発達したと考えられています。

短期記憶が弱いと、

  • 獲物が捕まえられない
  • 捕食者に捕まって殺されてしまう

という事に。生きるために備わった力ですね。

因みに長期記憶も普通にあって、飼い主と3年会っていなくても覚えているくらいです。

心当たりありますよね?

昔うちの実家にもいましたが、年に2回しか会わなくてもしっかり覚えていてくれてました(幸)

人間と猫の脳の違いは?

実は人間と猫の脳は9割は同じ作りです。

ちょっとびっくりですよね。

脊椎動物の脳は大まかに、脳幹、大脳辺縁系、大脳新皮質の三層構造になっている。この点では猫も人間もほぼ同じです。

猫は大脳新皮質がうっすらとしかない

人間と大きく違うのは大脳新皮質の量です。

猫には大脳辺縁系の周りにうっすらとしかないそうです。

そらちゃん
そらちゃん

大脳新皮質って何?

ふうくん
ふうくん

大脳新皮質とは、

言語機能をはじめ、合理的な思考や倫理性などの思考全般をつかさどる部位なんだよ。

人が人たる所以だね。

そらちゃん
そらちゃん

あたちだって考えてるわよ!

心外だわ!

ふうくん
ふうくん

まぁまぁ、落ち着いて。

何も全く考えてないわけじゃないんだから。

ただ、「少ない」というだけで僕たち猫にも思考はあるからね。

そらちゃん
そらちゃん

ママさんにご飯もらう為に、どう行動しようかいつも考えてるもんね。

ふうくん
ふうくん

さすがそら!

食べる事に関してはかなわないな。

大脳新皮質がうっすらとしかない事によって、猫は物事を筋道立てて考えることが物理的にできないんです。

いわゆる「本能」で生きているんです。

そうは言っても飼い主の邪魔をせずいい子して待ってたりする姿を見ると、「絶対考えてるよな」って思いますよね。

ここら辺は研究が進むことによって変わるかもしれないですね。

大脳辺縁系が発達している

大脳辺縁系とは記憶と関係が深い海馬偏桃体があるところです。

偏桃体とは
  • 愛着形式にも関与している領域なので、猫には人への愛着が育つ
  • 不安や恐怖をつかさどる部位で安全か危険かを判断するところ

人への愛情はこの偏桃体のおかげなのです。ありがたい。

海馬とは

記憶力にかかわる部位。短期記憶と長期記憶がある。

先ほど少し説明しましたが、猫の記憶力は生存する為に発達したといっても過言ではありません。

短期記憶については、人は30秒しか記憶が持続しませんが、猫は10分続くそう。

短期記憶とは一瞬で車のナンバーを記憶したり、他人の電話番号を記憶する事

記憶力が弱いと以下の事になりますからね。

  • 危険な場所を忘れる(=獲物に襲われる)
  • 経験を活かせず獲物を捕まえられない

ま、家猫はこんな危険な事がないので心配いらないですが。。

どこにカリカリが保管されているか、パパさんママさんは何時に帰ってくるかはよく覚えてますね(笑)

まとめ

  • 猫は200語を理解(音として認識している)
  • 猫の知能は2,3歳(ただし記憶力などはそれ以上)
  • 人と猫の脳は9割が同じ
  • 人より大脳辺縁系が発達していて、愛情深く、記憶力(短期)が良い

猫についてはまだまだ分かってない事が多いそうです。

特に脳についてはこれから研究が進んで、いつか「猫翻訳機」で会話できる日が来るかもしれませんね!

猫の言葉は知りたくないような知りたいようなって感じですが。

ただ”人類史上”猫ほど人に好かれた動物はいないと思います。

360度かわいいですもんね。

かわいいを追求して進化してるとしか思えない…。

今後どう進化・発達していくのか楽しみですね♪

コメント

タイトルとURLをコピーしました