トレイルランニング。
近年よく耳にすると思いますが、未舗装路を走る事をそう呼びます。
未舗装路とは、林道、砂利道、登山道などの事です。
私もマラソンでフルを走った後にトレイルランニングを始めました。
始めは標高200m程度の低山です。
ショップの体験会でほんの2,3時間だったでしょうか。
それだけでも魅力を感じるには十分な時間でした。
そこで感じた感覚は、
「この自由な感覚は何??」
「一歩先も油断できない緊張感」
「全身を使う新しい感覚」
「山を走る事で新たに見えてくる世界」
「自然の中ではちっぽけで無力な自分」
「自然の地形に対応する体の感覚が新鮮」
といった、非日常の新しい発見ばかりでした。
そこから一気に虜になって、最終的に70kmのトレイルレースに出るまでにはまってしまいました。
魅力1、純粋に楽しい

山を走る事はまさに
「童心に帰る」
そんな感じで楽しくなります。
理由は
・子供の頃に山で遊んだ記憶がよみがえる
・一歩先は危険と隣り合わせのスリル
・同じ地形は二つとない
・天候や気温が激しく変化する冒険
・空気が綺麗でテンションが上がる
もっとあると思いますが、とにかく「大人になって山を走る事」の面白さ。
これに尽きますね。
子供の頃は何事も大けがしようが失敗しようが先を考えずに「いっちゃえ!」って感じでしたが、大人になると「危険そうだから止めとこう」「失敗しそうだから止めよう」という変なネガティブ思考が勝ってしまうんですよね。
だから余計に「ワイルドに行っていいんだ!」という開放感が魅力となっているんだと思います。
あとは、会社でのストレスを全開放出来るのもあります。はい。
私はそれが大きかったです。
魅力2、マラソンのトレーニングとしても効果大

トレランは起伏のある山を走るので当然ロードより筋力と心肺機能が必要になってきます。
中でも心肺機能の強化は顕著にでます。
ロードでは心肺機能を強化するには、
・スプリント走のような短距離走
・長い距離を走って最大酸素摂取量を上げる
の2点になります。
どちらもまあまあキツイです。。
しかし山ならほぼ起伏しかないのですぐ心拍数を簡単上げる事が出来ます。←当然楽ではないですが。
しかも細かな心拍数の上げ下げがあるのでインターバル走のようなとれーと同じ効果が期待できます。
魅力3,メンタルヘルス的に効果あり

いわゆるマイナスイオンというやつですかね。
空気がキレイなのでそれだけで軽やかな気持ちになります。
他にはマラソンよりあまりにキツイから無になる事が出来て瞑想に近い状態になります。
加えて見たことない草木に触れたり、かわいい動物、危険な生物(イノシシやヘビなど)にも遭遇するので非日常が体験出来て脳のリフレッシュになります。
魅力4、装備を選ぶ楽しさ


トレランは装備がマラソンに比べ段違いに増えてきます。
・トレラン用シューズ
・ザック(リュック)
・ハイドレーション(水を入れる容器)
・手袋(コケたときの怪我防止)
・サングラス(枝や虫から目を守る)
・GPS付時計(場所確認)
・非常食(はちみつなどのハイカロリーな物。上記写真)
・タオル
・ライト
・絆創膏などの救急道具
この他にも凝りだしたらきりがありません…。
しかしこの「ギア集め」もこのトレランの醍醐味でもあります。
おしゃれな物から、無骨なスタイルの物まで世界中で販売されてます。
同じブランドで固めても良し、レアなアイテムを揃えてオリジナル感を出すも良し。
これだけでもほんとに楽しいです。
特に男性は収集癖があるのでトレラングッズの山に埋もれている人が沢山います。(笑)
私も色々買っちゃいました。
山で食べると格別

山でのコーヒー、カップヌードル。
ミシュランも認める世界最高の一品ではないかと錯覚するくらいに美味いです。(笑)
トレランでは重い荷物は難しいですが、軽い軽食なら運ばるので是非そちらも楽しんでほしいです。
私は手作りのおにぎりを持って行って、頂上でよく食べてました。
言わずもがな最高。
山のルールと注意点

トレランは楽しいばかりではありません。
登山にはルールがありますので、そこはしっかり守らないといけません。
少し前にトレランが流行った頃に、一部のトレイルランナーがこのルールを守らない事で「山の暴走族」と一括にされて話題になりました…。
ルール1、登山者が見えたら歩く
遠く先でも登山者が見えたら歩かないといけません。
だって嫌ですよね。のんびり静かに登山しているところにバタバタとうるさい足音が聞こえてきたら。
しかも危ないですし。
もし上から走っている人が転倒したら下の人は巻き沿いになってしまいます。
ロードとは違って本当に危険です。
ただ歩いて通り過ぎるときに「こんにちわ」「良い天気ですねー」など声をかけ合うのも山の楽しみの一つです。
ルール2、草木を傷付けない
たまにいるんです。道を大きくそれて走る方が。
それをすると登山道脇に咲いている草花を踏みつける事になります。
これはモラルというか、絶対やっちゃ駄目なやつです。
ルール3、ゴミは持ち帰る
山に限らずですが、皆が気持ちよく登山出来るようにゴミは必ず持ち帰りましょう。
また、もしゴミが落ちていたら拾って持ち帰る意識も必要です。
私達は山というお家にお邪魔しているわけなんで。
入山届けが必要
必ずではないですが、低山でも危険なのが山の怖さです。
北アルプスとかの高山では公的にマストですが、低山でも知人や家族に「どこどこの山に登ります」とアナウンスした方が良いです。
山の保険に入る
個人でよく登る人は山の保険にも入った方が良いですね。
遭難した場合、山岳救助帯による捜索が入るのですがこれがかなり高額。
何百万もかかる事もあります。
よくニュースで遭難者捜索とありますが、ぞっとします。
そうならない為にも入っておいた方が無難です。
年数千円で300万くらいは出ますので。
レースでは参加費に保険代が含まれる
レースくらいしか山に登らないよという方は参加費に保険代が含まれるので安心です。
下りでは追い越し禁止区間もあります
レースでは山によっては下り追い越し禁止もあります。
すれ違う時と同様に危ないですからね。
登山道が細い時などはそもそも無理ですし。
まとめ

色々ルールはありますが、きっちり守れば最高なスポーツです。
澄み切った山の中を走る時の爽快感はどう表現したら良いか分かりません。
秋の紅葉のフカフカの登山道を走る感覚は高級な絨毯の上を走っている様です。
コンクリートだらけの中の生活から抜け出したいと思ったらトレランおすすめです。
あ、別に走る必要はないです。
走りたいときに走る。
これでいいです。
そもそもトレイルランナーも全て走るわけではないですからね。
きつい登りなどは当然ほぼ歩きです。
なのでハードルは超低いですので安心して下さい。
最初は低山からはじめて慣れるのが良いですね。
いきなりが不安な方はトレランショップなどが開催する体験会もおすすめです。
トレラン仲間も出来るし山の事、登り方、下り方も教えてもらえて一石二鳥です。
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